『ヒントのページ』 2

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母から娘に伝えられること

これは Aさん(主婦)の個人セッションで出てきたことなのですが
非常にわかりやすいケースだと思ったので Aさんの承諾を得て
ここに紹介させて頂きます。

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Aさんは 家事をされる時に できあいのおかずを買って出すという事に

罪悪感を感じてしまい、ちょっと一服、の休憩も「悪い事ではないか?」と

いう気持ちを感じてしまわれるという事でした。

自分でもわかっているのに繰り返す思考パターンはこうでした。

「自分が楽をしてはいけない、自分が欲しいものを手に入れてはいけない、

遠慮しなくては!」

人に何かを言う時にも、自分が出かける時にも、好きな事を言い、好きな

所にでかけているにもかかわらず、心の中で「まるで自分が悪いことをして

いるかのような」気持ちでいるので、自分の内側ではすっきりしない訳です。

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腕を押して訊ねてみました。するとAさんのお母さんと弟さんが関係している

という事でした。Aさんは長女でしたからいつでも弟さんの面倒をみたり、

家事の手伝いをさせられる、ケーキなどがあったらいつでも弟さんが一番

にカットしたケーキを選ぶ権利が与えられる、といったことがあったようでし

た。弟さんは長男だから、小さいから、大事にされ甘やかされていた。

Aさんは 不公平だ と悔しい思いを感じていたようでした。

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身体の各部に溜めている感情を 感じながら話してもらう、という修整をし

ました。

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「お母さんはいつも私に用事を言いつける。

言いつけられた用事を弟に振り分けたら、

お母さんから『なんであんたはすぐ弟に言うの?
お母さんはあんたに言ったのだから、
あんたがしなさい』  て言われた。

弟は遊んでてもいいのに 私は駄目。

おかしい。不公平だ。

お母さんは私ばっかりじゃなくて

弟にも用事を言いつけたらいいのに いつもそうで…」

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そこでお母さんに直接言うように言ってみてたらどうか?とすすめてみました

直接言う…となると、口をぐっと固く閉めてしまうようです。言おうとすると、

思いが沢山ありすぎて、又我慢癖もある為、言えなくなってしまったようです。

手助けをしてみました。

「お母さん、なんで私ばっかりなの?」と言ってみてください。。と うながして

みました。

「私だけがお母さんの子ではない。

弟もお母さんの子供なんだ。

小さくって出来ないなら、小さいなりにできることを

分担したらいいのだ!」

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Aさんのお母さんも Aさんと同じ子供時代をすごしたようです。

Aさんは子供時代Aさんのお母さんにこう言われたそうです。

「わたしも 子供の時は
(子供時代のAさんと同じ事を) 
してきたんだから
あんたも しなさい。」

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世の「母」というのは 一般に自分の娘に自分と同じ経験をさせたがる、という

話を聞いたことがあります。

自分が家事手伝いをさせられていたとしたら、同じように娘にもさせる。

自分はいやいやでも当たり前のようにやってきたのだから、あなたもしなさい。

と言う。娘が自由気ままにすごしていたら、何かをさぼっているかのように思い、

色々あれこれ用事を言いつける。

「母」という人が自分のストレスを「娘」に与えてしまうのだ。

その「母」という人も その又「母」という人から同じ経験をされて、代々「女」と

いうもの(その家系の)に受け継がれてくる。 無意識にやっている事であり、

これはとても根強い問題なんだ・・・と。

追記>これはあくまでも一般論であり、
これにあてはまらない「母」も
多数 いらっしゃる、という事を
明記しておきます。

だからといって、娘に愛情がない訳ではないのです。

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Aさんは、このことでお母さんの痛みも半ば理解し、そのうえで、子供時代に

我慢を強いられた痛みと、それが癖になっていった事を理解し、解放したの

です。そうして やっと頭だけでなく心も身体も、欲しいものに向かって一歩を

踏み出せるようになったのです。

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